社交不安障害を抱える人は、人前などの社交的状況に対する強い恐怖感や持続的な不安感を特徴とします。全年齢、性別、背景の人々に影響を与え、発症率については、調査方法によって異なりますが約10%前後と考えられています。また、男女の比率についても女性の割合が多いとの研究結果もあります。
では、社交不安障害を発症する人の特徴はどんなことが考えられるのでしょうか。
社交不安障害になりやすい人の特徴
- 遺伝的要因:家族に社交不安障害を発症した人がいる場合、遺伝的要因が関与している可能性があります。しかし、遺伝だけでなく環境も大きく関係をしていると考えられます。
- 幼少期の経験:いじめ、虐待、不安やストレスにさらされた経験など、幼少期や思春期にトラウマやネガティブな経験をした人は、社交不安障害になりやすいとされています。
- 個性:内向的で内気な性格や、自意識過剰な性格の人は、社交不安障害になりやすい傾向があります。
- 脳内化学:脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで、社交不安障害を発症する可能性があります。例えば精神的なストレス、睡眠不足、多量飲酒など生活習慣の乱れでも神経伝達物質のバランスが崩れることがあります。
- 文化的要因:社交的な文化に生まれ育ち、社交性が求められる環境で育った人は、社会不安障害になりやすいとされています。
ただし、これらの要因だけが社交不安障害を引き起こすわけではなく、複数の要因が重なって発症することがあります。また、社交不安障害になりやすい傾向のある性格について考えてみます。
社交不安障害になる人の性格
1.繊細で完璧主義、責任感が強い
社交不安障害になりやすい人は、過度に神経質であることが多いです。緊張しやすく、細かいことに気を遣い、心配や不安を抱えやすい傾向があります。しかし、神経質な人は細かいところに気づくことができ、注意深く行動することができます。また、物事に対して真剣に取り組み、責任感が強いことが特徴的です。このような性格は、正確性が求められる仕事や研究などの分野で重要な資質となります。
2.自己否定的な考え
自分に自信を持てず、自己否定的な考え方を持つ人は、社交不安障害になりやすい傾向があります。自分を過度に批判したり、他人と比較して落ち込んだりすることがあります。しかし、自己否定的な人は、自分自身を客観的に見つめ、自分に欠点があることを認めながらも、自分を改善しようとする意欲があります。彼らは自分自身に対して正直であり、自分の成長や発展を促すことができると言えます。
3.社交的な場に不安を感じる
社交不安障害になりやすい人は、社交的な場面で過度に不安を感じることが多いです。新しい人と話をすること、注目を浴びること、不確実な状況に遭遇することなどが不安や恐怖を引き起こし、避けたいと思うことがあります。
過去にトラウマを持つ
過去に、恥ずかしい経験や屈辱的な体験をした人は、社交不安障害になりやすい傾向があります。トラウマを引き起こした出来事と同じような出来事、場所、人物などに接することで、不安や恐怖、身体的反応などが引き起こされる可能性があります。
まとめ
ただし、これらの特徴や性格だからといって、必ずしも社交不安障害になるわけではありません。さらに、社交不安障害は、多くの場合、適切な治療を受けることで改善される可能性があります。心理療法や薬物療法、認知行動療法などの治療方法があり、専門家の助けを借りることで社交不安障害の症状を軽減することができます。



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